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定着支援こそもっと定着すべき

こんにちは。AIDUTI屋の遠山将です。

人の話を聞く仕事をしていると、それこそ色々な話を聞くことになります。
毎回どんな話を聞くことになるのだろう。聞かされるのだろう(笑)と楽しみにしています。

ただ僕も人間。
表には出しませんが、内心燃えるネタがあります。
それは・・・

働き始めてすぐの人のご相談。
定着支援というやつです。
どうしてもお仕事に就くための「就労支援」にはフォーカスが当たりがちですが、働き続けるための「定着支援」こそ僕は意味があると思っています。
お仕事が始まって「はい。おめでとう。さようなら」ではなく、大変なのはお仕事が始まってからなんですから。

AIDUTI屋で、ある男性から転職の相談を去年より受けていました。
仕事内容はとても満足してやりがいがあるけれど、待遇面が悪い。ストレートに言うと給料が低かったんです。
今まではそれでもよかったけれど、結婚をして考えが変わったようでした。

ものすごく葛藤し、ものすごく苦労して転職活動を行い
めでたく次の仕事が決まり、4月から新しいスタートを切っていたはずでした。

コロナの影響で次の予約がなかなか入らず、久々に会ったその方は、まるで別人かというようにオーラがありませんでした。
以前までは生き生きとした様子を見せていたのですが、面影がありません。
「どうしているかと、気になっていました」
僕がそう言った途端、堰を切ったように話し始めました。

辞めたい。前の仕事に戻りたい。
あれだけ覚悟して転職したのに情けない。
でももっと頑張りたい。まだ三ヶ月しかたってない。
踏ん張りたい。でも前の仕事がやっぱり好きだ。
何もやってないのに、まだ見切りをつけられない。
こんなに憂鬱になってしまって、自分でも戸惑っている。

「奥さんは、あなたがそう考えていることを知っていますか?」
「話していない。心配かけたくない。不安にさせたくない」

こうなると
「いやいや、奥さんに話せよ。余計心配だわ」という議論が生まれそうですがそれは一度横に置いておいて
僕が焦点を当てたいのは
自分一人で抱えていることです。

転職したばかりの時に直面する悩みは、話しづらいものです。
まして辞めたい。だなんて、職場には言えないですし、家族にもインパクトが強すぎます。

辞めるにしても続けるにしても、自分が納得できるだけの判断材料が揃っていない。
自分が納得するためには、もう少し時間が必要だけど、判断材料が揃う前に憂鬱さに自分が押しつぶされそう。

定着支援というと、就職した会社で働き続けるためのアプローチのように感じますが
僕はあまりそうは思っていません。
無理をしてかじりつくだけが全てじゃない。
続けるか辞めるかは、本人次第。だとしたら定着支援は

「判断材料を揃えるための。自分が納得のいく選択ができるまでの時間稼ぎ」

だと僕は考えています。

毎週毎週話を聞いて、2ヶ月後には
「なんかもう、平気になりました」
なんてことはよくあります。
でもその2ヶ月を一人で乗り越えるのは、相当のストレスがかかる場合があります。
僕はそこの力にないたいと、話を聞いています。

一人で誰にも話さず、よく頑張ってきましたね。と、僕は声を大にして言いたい。
そして血の滲む思いで出した結論を、僕は称えたい。

 

※個人が特定されない形で、多少デフォルメを加え、本人のご了承のもと記事にさせていただきました。

 

AIDUTI
雑談以上、カウンセリング未満の頭の整理、気持ちの吐き出しの場です。相談支援業務を行うカウンセリングの有資格者が、あなたの話に珠玉の相槌を添えます。
自宅や職場とは離れたサードプレイスとして、自身の気持ちの預けどころを提供しています。